雪の舞う頃 |
date. 2012 |
薄鼠色の空からまっしろな雪が舞い降りてくる
肌のうえであとかたもなくとけたゆきに
僕のからだに血がかよっていることを思い知らされる
風に乗った雪はあっちへとこっちへと
風に散った花弁のように真っ黒に凍った土の上を
所在無くうろついている
おお雪よ
おまえには何者にも染まらず
いつまでも真っ白のままでいられるのか
僕にも潮が通ってなければ
無垢なままでいられるのか
いつか僕は雪の下でシャラの木を見上げながらいざ死なん
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