一年で一番お日様がでている日だというのに、
手を伸ばしたら掴めそうなくらいのところにどんより雲がぶらさがっている
未だ灰色の雲から雨が落ちる気配がなさそうだし、
こんな日は一日じゅうが夕刻であるみたいな、不思議な気分
なにか音が欲しくなってつけたＴＶから流れるＣＭも、よわく五感をなでる感覚
渡辺篤郎が「誰かを好きになると自分を好きになる」っていうキャッチコピーを喋っていたり、
「恋がしたい恋がしたい恋がしたい」なんて３回もリピートするようなタイトルのドラマだったりするから、
山田詠美さんの「ベッドタイムアイズ」を本棚から引っ張り出して、ソファーの上でゴロゴロする

第四章は好き。

いつもブラック党の僕が、砂糖を一匙いれたコーヒーが飲みたくなるくらい好き
プレゼントでこの本が届いたら、気持ちヤラレちゃうなあっていうくらい好き
感覚に残る記憶をつくることで、ロマンティックも成熟できるんだよって、思っちゃうくらい好き

「一緒。に、いたい。」時に雨が振っている、第四章も大好き。
僕はさぁ、暑がりだしね、裸にシーツ一枚だけで眠ることができるのよ