ランチに食べたスパゲッティナポリタンはケチャップが効きすぎていた
酸っぱいなあ甘いところがないや
胃袋に無理やり押し込んだ僕の口の周りは真っ赤になった

「白河夜船」「ハチ公の最後の恋人」「ハネムーン」
「大川端奇譚」「ミイラ」「バブーシュカ」
ばなな本、読みまくる。Love。

「君は最高のオンナだけど、アイツは最後のオンナなんだ。」
そんなことを言われたのは何時だったっけ？こんなのただの記憶だ。思い出になんかならない。「君とは思い出にならない」ってのも、たしか言ってたっけ。それもそうだ。僕の居場所は最初からなかったんだから。そういえば、あの人がどう愛してくれるかなんてことまで、嬉しそうに幸せそうに、喋ってたか。泣くことしか出来ない僕をみて「最低だよ」って言ったよね。
ああ。だからこんなのただの記憶だ。記憶でしかない。

（どうしてなの？どうしてなの？どうしてなの？）

耳鳴りがする。
僕のアスランはどこにいるんだろう？位相ゼロ調のナルニア王国はどこだろう？

鏡に映る僕の目の周りが赤いのは、きっと、昼間のケチャップのせいだ